Experiments of Actin

『インディーズ候補』(泡沫候補)の特徴的な選挙活動を中心に少し変わった選挙、政治関係の話題を取り上げているブログです。

安孫子哲の選挙公報(2015, 2019年群馬県議会選 前橋市選挙区)

(この記事は同人誌『補導聯盟通信 2015年夏号』に掲載した文章を加筆、再編集したものです)

具体的な政策を述べないシンプルな選挙公報をここのところ、いくつか紹介しました。このような具体的な政策を述べない選挙公報インディーズ候補だけではなく、現職議員にもまれに見られます。例えば、当ブログで紹介した2011年の徳島市議会選に立候補した岡南均はまさに好例です。

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今回、紹介するのは2015年4月12日に投票が行われた群馬県議会選 前橋市選挙区に立候補した安孫子哲です。なお、安孫子哲は自民党所属の現職議員であり、インディーズ候補ではありません。

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上に選挙公報を示しました。左にある経歴のスペースはしっかりと書かれてはいるものの、大半のスペースには具体的な政策が記載されておらず、短めの抱負的なものになっています。

この内容を見てみましょう。一番大きな文字では"Your Voice in my ear"と記載されており、この下に「――貴方の声をわたしの耳に――」と記載されています。また、この下にも声に耳を傾ける旨の豊富が記載されています。これらはフォントも相まって、詩のような感じになっています。

さて、このように詩的な感じの抱負を前面に押し出した安孫子哲ですが、得票数9,010票(総有効投票数113,014票、無効票1,670票)となり、9人中8位ではあるものの、定数8であったため、当選を果たしています。

なお、安孫子哲は改選となる2019年4月7日に投票が行われた群馬県議会選 前橋市選挙区に立候補していますが、この時の選挙公報は下に示したように具体的な政策がしっかりと書かれたオーソドックスなものでありました。この時は得票数8,958票(総有効投票数106,274票、無効票1,682票)で10人中8位(定数8)で当選しています。

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