Experiments of Actin

『インディーズ候補』(泡沫候補)の特徴的な選挙活動を中心に少し変わった選挙、政治関係の話題を取り上げているブログです。

神田敏晶の選挙公報(2007年参議院選 東京都選挙区, 2015年練馬区議会選)

(この記事は同人誌『補導聯盟通信 2015年夏号』に掲載した文章を加筆、再編集したものです)

2015年の統一地方選には過去の特色あるインディーズ候補が立候補していたこともあります。例えば、中野区議会選に立候補していた西野貞吉はその良い例です。

actin.hatenablog.com

今回の記事で紹介するのは神田敏晶です。神田敏晶はITジャーナリストとして、ネットを使った放送局を作るなどの活動をしている人物ですが、2007年7月30日に投票が行われた参議院選 東京都選挙区から立候補しました。

f:id:actin:20200229194123j:plain

選挙公報を上に示しましたが、この2007年の時代から、ネットを使った選挙を解禁するようにと当時としては先進的な訴えをしています。そして「ドブ板選挙」から「インターネット選挙」に変えて、お金を節約するということを述べています。このほか、政治を「見える化」することや誰でも政府のデータにアクセスできるようにするために横断的な「検索エンジン」を、と訴えていました。

この時の選挙結果ですが、得票数11,222票(総有効投票数5,909,515票、無効票131,042票)で20人中15位(定数5)で落選という結果に終わってしまいました。

その後、神田敏晶は選挙活動から距離を置きましたが、2015年4月26日に投票が行われた東京都の練馬区議会選に立候補し、約8年ぶりの選挙となりました。

f:id:actin:20200229194202p:plain

この時の選挙公報を上に示しました。2007年の選挙の時に訴えていたネット選挙が解禁されたことから、今回は政治とカネの関係について、政策を提示していました。また、コンピュータ絡みの政策も全面ではないものの、記載されており、IT化で合理化・無理・無駄・妥協・癒着をなくすということや政治参加しやすいプラットフォームを作ることを記しています。

この練馬区議会選の結果ですが、得票数537票(総有効投票数238,700票、無効票5,046票)で70人中68位(定数50)となり、今回も当選はできませんでした。