Experiments of Actin

『インディーズ候補』(泡沫候補)の特徴的な選挙活動を中心に少し変わった選挙、政治関係の話題を取り上げているブログです。

松本しげたかの選挙公報(2015年甲府市議会選)

(この記事は同人誌『補導聯盟通信 2015年夏号』に掲載した文章を加筆、再編集したものです)

前回の記事にて内容は無難なものの、デザインが変わっている選挙公報を紹介しました。

actin.hatenablog.com

今回紹介する2015年4月19日に投票が行われた山梨県甲府市議会選に立候補した松本しげたか選挙公報もこのような変わったデザインの選挙公報です。

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上に選挙公報を示しましたが、一目見て、これは変わっていると感じさせます。何と自分の名前に関する部分と「常識」という文字以外は180度回転させた状態になっているのです。このようなデザインになっているのは、選挙公報の左端に書いてあるように「今の常識をひっくり返せ」ということだと思われます。

この180度回転させた部分の内容を読み解いてみましょう。近隣の自治体である笛吹市は中学生まで医療費が無料であるものの、甲府市の医療費無料は小学生までなので、笛吹市と同レベルにするということを訴えていました。このように内容としては無難なものですが、有権者の目を引き付けるインパクトとしては非常に強烈なものがありました。

このようなインパクト抜群の選挙公報を示した松本しげたかですが、得票数141票(総有効投票数70,317票、無効票960票)で44人中44位(定数32)で落選し、いまいち振るわない結果となってしまいました。