Experiments of Actin

『インディーズ候補』(泡沫候補)の特徴的な選挙活動を中心に少し変わった選挙、政治関係の話題を取り上げているブログです。

山口節生、2016年東京都知事選に立候補表明

2015年4月のさいたま市議会選に立候補中に8か月の実刑判決が確定して以降、伝説的インディーズ候補である山口節生の動きは謎となっていましたが、ついに7月6日に東京都知事選に立候補を表明すべく会見を行い、その姿を久しぶりに我々の前に現しました。

立候補会見はニコニコ生放送YouTubeで見ることができますが(ニコニコ生放送タイムシフト視聴ができる環境が必要ですが、内容が多く、どちらかと言えばこちらがお勧めです)、その会見内容を要約すると以下の通りでした。

  • 習近平とトランプに手紙を送った。トランプに自身の考えた経済政策「セツオノミクス」*1をやらせる(トランプが大統領になると思っている?)
  • 「永遠平和都市宣言」をする
  • オリンピックは予算半減
  • 八王子から都心までリニア新幹線を通す
  • 眼鏡は永久にかけない宣言。視力は2.0(今までは眼鏡をよくかけていました。眼鏡をかけている姿の例としては2011年の埼玉県議会選2015年さいたま市議会選が挙げられます)
  • 自分は冤罪であり、虚偽公文書作成などで埼玉県警の職員500人以上が終身刑になる(ちなみに2015年のさいたま市議会選の選挙公報では「500人が死刑以上の罪を犯している」と記しています)
  • 職業は鑑定士で印鑑や筆跡も鑑定する(本職は不動産鑑定士ですが、実刑が確定したため、資格が停止されているはずです)
  • 今回の政治団体名は「イマニエル・カントの永遠平和による軍備廃棄の団体」(記者に政治団体名を聞かれて、団体名を答えた後「だったっけ」と述べているのが素敵です)
  • 再審請求をしたので刑の執行が停止されたと本人は言っている(監獄の中、入ったつもりもないという発言もあるため刑は執行されたものと思います)
  • キリスト教を超えたと思う。自分は最終的に世界一の人間になった。

個人的には服役経験のせいか全体的に山口節生の会見は以前よりとてつもなさが増しており、少し心配になるレベルと感じました。

また、もう1つ、こちらはかなり重要な心配として2014年の東京都知事選では立候補表明をしたものの、その翌日に突如、資金不足を理由に立候補を取り下げたことがあるなど、立候補表明をしても実際には立候補しないことがあり、今回もそのようになるのではないかということが挙げられます。

なお、ここで要約した文を記載しましたが、内容があまりにもすごいので、ぜひ会見を全て見て、とんでもなさを実感することをお勧めします。

(7/14追記: やはり懸念通り、山口節生東京都知事選に立候補表明をしたものの、今回も立候補はしませんでした)

*1:通貨安競争が進むと最終的に戦争に発展すると考えており、通貨安競争を阻止するための政策だそうです

郡昭浩の選挙公報(2016年衆議院選 京都3区補選 他4選挙)

今回は2016年4月24日に投票が行われた衆議院選 京都3区補選(京都3区は京都市伏見区向日市長岡京市大山崎町がエリア)に立候補した郡昭浩を紹介します。

郡昭浩は愛媛県松山市の人物で地元である衆議院選の愛媛1区や参議院選愛媛県選挙区に立候補しているインディーズ候補ですが、なぜか、今回は地元を離れて、遠く離れた京都の選挙に立候補しています。

まず、今回の選挙の話の前に今まで立候補した2009年と2012年の衆議院選 愛媛1区、2010年と2013年の参議院選 愛媛県選挙区のときの選挙公報を下に示します。

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いずれも手書きで見た目も強烈ですが、内容もなかなか強烈です。例えば、一番下の2013年の参議院選の時の選挙公報では上半分を使い当時のNHK大河ドラマの「八重の桜」の内容の批判をしています。ただ、一方では所得に応じて消費税の減税パスや免税パスの配布を提言するなど、まともな内容も見られます。

さて、それでは下に今回の2016年衆議院選 京都3区補選の選挙公報を示します。

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今回も手書きで見た目が強烈ですが、今回も内容も強烈でした。まず、左半分の部分に注目してみましょう。この部分では「午後1時47分。2016年4月7日 私 コオリ昭浩は伏見区役所(鷹匠町39番地の2)の総合案内の前のホールの飲食禁止のテーブルについて、この選挙公報を、自筆で書いています」という細かい日時と場所まで示して、選挙公報を書いている環境を記しています。そして、「伏見区っていい街じゃネエカ」と伏見区をほめ、前任者であり、不祥事で辞任した宮崎謙介を「アホじゃ」と批判。その後、伏見区の良いところを具体的に述べて、「こういう街の国会代表になれたら、イイナア…」と当選への意欲を示しています。そして最後に「午後2:12」とこの左半分を約25分かけて記載したことを記しています。

次に右半分に注目します。「しかし、それはサテオキ……」とはじまり、「午後2:13 2016.4.7」と記して、左半分を書いた直後に右半分の執筆に取り掛かっていることを記しています。この右半分では自民党の党内議論の低調ぶりは目に余る」と記し、現在の自民党の体質に関して、多様性が足りないとして批判しています。このような自民党批判の後に公約を記載していますが、「谷垣さんを総理、石破さんを幹事長、新次郎君(小泉)を震災復興・北方担当・日本創生担当大臣とするよう、私は動くだろう」と自民党の関係者でもないのに、何故か自民党の人事に関することを公約とし、それ以外に関しては「コマゴマとしたことは選挙期間中あるいは当選後語るとして」と選挙公報中では記載がありませんでした。そして、最後には「2016.4月7日 午後2:24 あきひろ」と記載し、この右半分を約10分で書き上げたことを記しています(なお、左半分と合わせるとこの選挙公報は合計40分弱で書き上げています)。

また、この選挙公報では過去の選挙公報と異なり、自分の名前を大きく記載しておらず、最初の部分に記載した「私 コオリ昭浩は~」という文中のみにしかフルネームが記載されていないのも注目するところです。

このような個性的な選挙公報を今回も示した郡昭浩ですが、得票数370票(総有効投票数99,426票、無効票4,221票)で6人中6位で落選*1という結果に終わってしまいました。

夏コミサークル参加決定のお知らせ(2016年, C90)

コミケ当落発表の季節ですが、私がメインで運営をやっている、サークル「国民補導聯盟」夏コミ(コミックマーケット90)に受かりました。

今回のスペースは8月14日(日: 3日目)東ペ18bとなります(web版のコミケカタログのサークル情報はこちらを参照してください)。

今回は新刊も予定している他、以下の既刊の頒布を予定しています。

また、完売しました『補導聯盟通信 アーカイブス』ですが、これに関しては『補導聯盟通信 2011年冬号』に掲載しました「伝説の桑絹村長選」の部分を抜粋した本の発行を予定しています(『補導聯盟通信 2011年夏号』に掲載したインディーズ候補に関する記事は現在、当ブログで公開しています。)。

新刊の詳細等決まりましたら、「国民補導聯盟」のページと当ブログ、web版のコミケカタログにて告示させていただきますので、よろしくお願いいたします。