今回は2020年10月18日に投票が行われた愛知県の岡崎市議会選に立候補した上野寛二*1を紹介します。
選挙公報を上に示しましたが、手書きに比較的びっしりと書き込まれているスタイルの選挙公報になっています。まず、「立ちされ高校生 君が決める日 明日への希望 アナザストーリー」という詩のようなものが書かれています。そして、その次に「徳川伝説 新滝山埋蔵金音頭を作詞しました ウエノカンジです」という文章が記載されています。「新滝山埋蔵金音頭」とは、岡崎の滝山寺に埋蔵金があると提唱している人がいるようで、これにちなんだ音頭のようです*2。この文章を見る限り、上野寛二はこの音頭の作詞をしている人物のようですが、一方で「新滝山伝説埋蔵金音頭」の作詞者は中根博という人物であるという情報もあり、この点については謎が残ります*3, *4。また、この文章の次にはこの「新滝山埋蔵金音頭」の英語版、中国語版を作成し、岡崎を全国に発信しているとも記載されています。
この「新滝山埋蔵金音頭」の文の次には新型コロナウイルスの文がありますが、「新型コロナウイルス禍ノ新世界が到来し 神の人類削減計画の中で私達は試され 生きねばなりません」と記載されており、「神の人類削減計画」という文字列が気になる感じとなっています。そして、この新世界に対しては「愛を持って何事もやる勇気こそ 次の世代につながると思って居ます」と記載し、「老齢諸君も腰を伸して 1、2、3続け」と檄を飛ばしています。
このように埋蔵金音頭や新型コロナウイルス禍について語った後に政策を記載していますが、この政策は「高層市営住宅の建設」、「災害時の住宅確保」、「外国人村の建設」、「市営住宅自治会ノ統合と浄化」という住宅に関するいずれも非常にまっとうなものとなっています。例えば「高層市営住宅の建設」を見てみましょう。ここでは老人には福祉施設、若者には快適な空間を提供し、車を持たない生活ということで駅近傍に作る旨を記載しています。また、「災害時の住宅確保」については市営住宅を集約することで空き部屋ができるのでそれを活用する旨を記載しており、残りの政策を含めて、住宅問題に並々ならぬ情熱を持っていることが分かります。
この上野寛二ですが、得票数711票(総有効投票数171,390票、無効票4,767票)で50人中49位(定数37)という結果*5に終わってしまいました。
*1:選挙公報や届出表記は「ウエノ カンジ」ですが、中日新聞によると「上野寛二」表記となっています
*2:https://blog.goo.ne.jp/333cyan3/e/673d3ad4433bd2b29e0c336b9703c7f8
*3:http://domino.yamasa.group/fm/pp.nsf/6c84cd2dd607994149256a3400344182/feb3ed0051e6e62449257fb6003ae491?OpenDocument&Date=2016-05-24
*4:http://domino.yamasa.group/fm/pp.nsf/ae9e2b29366b8e7949256a570045fc61/457323e649da053349257fca0017b494?OpenDocument
*5:https://www.city.okazaki.lg.jp/1550/1553/1584/p027207.html