Experiments of Actin

『インディーズ候補』(泡沫候補)の特徴的な選挙活動を中心に少し変わった選挙、政治関係の話題を取り上げているブログです。

ザ・グレート・サスケの選挙公報(2011年岩手県議会選)

岩手県知事選岩手県議会選ですが、本来これらの選挙は4月の統一地方選の際に行われる予定でした。しかし、東日本大震災により、これらの選挙は延期され、9月11日に投開票が行われました。

そして、この岩手県議会選ですが、盛岡選挙区にてザ・グレート・サスケが立候補しました。ザ・グレート・サスケはプロレスラーであり、地域密着型のプロレス団体"みちのくプロレス"の設立者として有名ですが、今回と同じく、2003年の岩手県議会選盛岡選挙区への立候補をし、見事トップ当選。そして、覆面を付けての県議会出席は可か否か、という議論を呼び起こした事でも一躍有名になりました*1

その後、2007年の岩手県知事選に立候補したものの、約8%の得票率で落選*2。今回の選挙はこの岩手県知事選以来の立候補です。

さて、下にザ・グレート・サスケの今回の選挙公報を示します。

色々と新聞記事などで話が出ていましたが、"ドクター空母"という謎の言葉が目につきます。この"ドクター空母"構想ですが、何とアメリ国防総省より航空母艦を譲り受け、常時沿岸地域に停泊させ、平時は観光可能な病院船として、非常事態はドクターヘリを受け入れる救急救命センター兼避難所として運用する、という構想なようです*3。しかし、この"ドクター空母"構想ですが、どうやってアメリカ国防総省から空母を譲り受けるのかとか、万が一譲り受ける事が出来ても、運営費がとんでもない事になりそうとか、とかく突っ込みどころが多すぎて、素敵すぎます。

しかし、個人的にはUFO問題について、選挙公報で主張してほしかったなぁ…、とも思います。実はザ・グレート・サスケUFO研究家としての顔を持ち、県議時代に岩手県議会にて以下のような発言をしています。

未確認飛行物体は、古代から現在に至るまで世界じゅうで目撃されていましたが、ほとんどの国が国防上の理由からか、公の場で議論されることがタブー視されてきました。しかし、昨年3月5日にメキシコ空軍が未確認飛行物体と遭遇した事件を受けて、事態を重く見たメキシコ国防長官がその2カ月後に全世界に向けて事件を公表したときから、今後は、この問題を公的レベルで真剣に検討していく土壌ができ上がりました。
未確認飛行物体は、岩手も無縁ではありません。私自身が昭和63年に盛岡市上空で、平成7年に川崎村上空で目撃したように、かなりの数の県民が目撃しています。特に、岩手山や南昌山付近での目撃例が多いようです。平成14年5月23日には、県内各地から、光る飛行物体が上空に浮かんでいるとの情報が関係機関に寄せられました。盛岡地方気象台は、直後に飛行物体を確認。職員が双眼鏡で観察したところ、物体は、気球のようなもので無色透明。上空は弱い西寄りの風が吹いていましたが、動きは余りなく、花巻市のやや南上空に浮かんでいたとのことです。光って見えたのは西日に照らされたためでした。気象庁は、高層気象観測用の気球を毎日4回、仙台市秋田市から打ち上げています。しかし、盛岡地方気象台によると、観測用の気球は白色のゴム製で、透明ななぞの物体とは別、大船渡市三陸町の宇宙科学研究所が上げた気球でもないことが判明しました。陸上自衛隊岩手駐屯地によると、自衛隊ヘリが夜間飛行訓練中になぞの物体を確認。ただし、飛行高度よりも高い位置で、物体が何であるかはわからなかったそうです。気象台を初め、いわて花巻空港、県警などが目撃者からの問い合わせに追われましたが、物体は正体不明のまま夜の闇に消えました。
このように、未確認飛行物体は、本県においても情報収集、分析が必要と思われますが、現時点でどのように認識していますでしょうか。また、目撃情報はどの程度寄せられているのでしょうか。不測の事態に備えての対処法は考えていますでしょうかお尋ねいたします。

平成17年6月定例会 第13回岩手県議会定例会会議録

ザ・グレート・サスケ本人がUFOを目撃した、というなかなか衝撃的な告白をしています。また、岩手山や南昌山に多い、という具体的な地名まで挙がっています(有名な目撃スポットらしいです)。このような問題提起をしていただけに、"ドクター空母"構想と共にUFO問題の主張をしたら面白かったのではないか、と個人的には思ったりしました。

ちなみに肝心の選挙結果ですが、定数10の所、16人が立候補し、ザ・グレート・サスケは14位で落選*4。県議会への復帰はなりませんでした。また、今回の選挙に落選したら政界引退する、とも述べていたため、今後の動向が気になるところでもあります。 

*1:"覆面を付ける事を禁止する"という項目を議会規則に追加する、という改正案が提出されたのですが、何と賛否同数で、最終的には議長裁定に持ち込まれ、その結果、改正案は否決。覆面着用が認められました。

*2:http://www.pref.iwate.jp/~hp0736/tijikengi/excel/4-1-2tijikaihyo/t30.xls (閲覧にはexcelが必要)

*3:どうもヘリ空母的な運用を考えているようです。これだと、米軍ならヘリ搭載型強襲揚陸艦で十分な気もします。あるいは国内産ならひゅうが型護衛艦とかでも良さそうな気がします。

*4:http://www.pref.iwate.jp/~hp0736/23touitukekka/sankekka/kengikai/KKR.xls (閲覧にはexcelが必要)