舞鶴、天橋立方面に行ってきた(その2)
赤れんが倉庫に行く途中、舞鶴基地の前を通ったら、基地が一般公開中である事を知り、赤れんが倉庫の後にそのまま徒歩で舞鶴基地に行ってみました。距離としてはそれほどないですし、その1こと赤れんが倉庫編で述べたようにバスは意外に本数が多いものの、30分に1本という感じなので、もし、同じコースを取ろうと思った方は歩いた方が良いと思います。歩いている途中にも赤れんが倉庫がありますし。
さて、そんなこんなで舞鶴基地に到着です。入場は無料。入る時に正門で門番をしている警務隊の人に見学したいのですが、と伝え、奥に入ったら、受付があるので、自分の名前と住所を書いて、入場です。そして、いきなり、巨大な護衛艦がお出迎えです。
この護衛艦は「みょうこう」という護衛艦らしいですが、岸壁にいる人の大きさと比較すると、ものすごい大きさである事が分かります。この大きさに圧倒されながら、「みょうこう」の甲板に上がろうとしたのですが、この日は「みょうこう」の公開日ではなく、「みょうこう」の隣に停泊している護衛艦「しらね」が公開日のようで、「みょうこう」の甲板を経由して、「しらね」の甲板に移動します。
ということで護衛艦「しらね」の後部甲板に到着です。「しらね」はヘリコプターを搭載できる護衛艦のようで*1、ヘリを格納したりするための施設が見えます。
ここで、後部甲板に溝のようなものがある事に気が付いたでしょうか?よく空母とか飛行機を運用している船で飛行機の離陸距離を短くするための発射装置的なカタパルトを想像した人は間違いです。この溝をどんどん格納庫方面に進んでいくと、下の写真の装置にたどり着きます。
これはここにヘリコプターを乗っけて、外に出したり、中にしまったりするための装置らしく、説明している自衛官の人もこれはカタパルトじゃないんですよ、とお客さんに説明していました。この格納庫を通ると側面部分に行けるようになっているのですが、早速目の前に不思議な筒状の物体が見えました。
これは対潜水艦魚雷の発射管のようで、ここに魚雷を入れて発射する装置のようです。ちなみにこの横には魚雷の説明が書いてあったのですが、魚雷の速度の部分に「イルカより速いはず」という説明が書いてありました。
この魚雷発射管のある所から海部分を見ると、山が海に迫っていて、実に良い景色です。山に挟まれた湾という、外から見えづらい位置にあるのも舞鶴が軍港として選ばれた理由らしいです。
魚雷発射管のある部分を前に向かって歩いていくと、今度は前部甲板に出ます。そこにはやはり軍艦と言ったら、いつの時代でもこれがないと締まらない、という感じに大砲が鎮座しています。
この大砲は5インチ砲*2というらしく、対空、対艦、対地と活躍できる兵器です。やはり大砲は威厳があるな、と思いつつ、この大砲の真後ろに進みますとアスロックミサイルというミサイルの発射台が鎮座しています。
このアスロックミサイルは艦側面にあった対潜水艦魚雷と同じように潜水艦用の兵器で対潜水艦の魚雷を遠くに飛ばし、海に落として、そのまま水中の潜水艦に自動追尾でぶつける、という物らしいです。
公開している兵器はだいたいこんな物でした。とりあえず、何枚か写真を撮ったので、少し出してみます。
まず、「はるな」から撮影した「みょうこう」と「はるな」(左が「みょうこう」の艦橋部分、右が「はるな」の艦橋の真下)。写真で伝わりづらいですが、ものすごい圧倒された場所です。
次は「はるな」の前部甲板から撮った写真。僚艦とかなり密接して停泊していますね。
最後はアスロックミサイルの安全守則。兵器も機械なので、工場の機器と同じように注意点が機械のそばに掲示されているわけですね。ちなみに魚雷発射管とかにもこういう守るべき事が掲示されていたりしてました。ミサイルを使っているときにライターとかマッチとか火気を携行するな、とわざわざ書いてあるのは何か素敵だな、という感情を抱きました*3。
この後、東舞鶴駅まで歩いて行ったのですが、軍港の街としての機能は東舞鶴で、西舞鶴に比べるとそう言う意味で結構栄えていた印象を受けました。それと、ごつい兄ちゃんを街中などでよく見たのが印象的でした。という事で護衛艦編だけで、かなりのスペースを取ってしまったので、次回に続きます。
(追記:舞鶴基地の公開は原則土日休日だけのようです。詳しくは公式ページを参照してください。ただ、このページですが、私が行った日は後で調べた所、岸壁内の見学日として指定されていたにも関わらず、甲板に上がれたので、この辺りは直接行ってみないと分からない部分だと思います。)