Experiments of Actin

『インディーズ候補』(泡沫候補)の特徴的な選挙活動を中心に少し変わった選挙、政治関係の話題を取り上げているブログです。

夏コミ新刊のお知らせ(2017年)

私が色々とやっております、同人サークル「国民補導聯盟」ですが、夏コミ新刊の原稿を印刷屋さんに入稿しましたので、今回の新刊のご案内をいたします。

サークルスペース

新刊

  • 補導聯盟通信 2017年夏号 (頒布価格500円)

新刊「補導聯盟通信 2017年夏号」の内容

  • 都議選はなぜ7月に行われるのか 1965年東京都議会の議長選不正事件と自主解散(Actin)
  • 「舌はまだあるか…?」 2017都議選 個性派候補達の演説を評す(不明庵拙斎)
  • びすますのはなし〜虹色のイライザ〜 Artificial Intelligence above the moon(ようた。)
  • 神学部とは何か? ~その2~ (関根元)
  • 『人間の尊厳』(異界洋香奈)

既刊頒布予定物

今年の7月に東京都議会選が行われましたが、今回の新刊は都議会選特集として、大きな記事が2つあります。

1つは私が執筆した『都議選はなぜ7月に行われるのか 1965年東京都議会の議長選不正事件と自主解散』で、これは都議会選が7月に行われる原因となった1965年の大規模な都議会議長選の不正事件と自主解散に至るまでの騒動を取り上げています。これは当時、第一党であった都議会自民党の議長予備選挙において、大規模な贈収賄が発覚し、都議会自民党所属の議員が20人弱、逮捕起訴されたことをきっかけに都民の不満が爆発。都議会解散の機運が高まったものの、様々な問題があったため、最終的に国が介入して、法的な整備までも行い、都議会を解散するまでの顛末を紹介しています。

もう1つは不明庵拙斎さんが執筆した『「舌はまだあるか…?」 2017都議選 個性派候補達の演説を評す』で、これは今回の都議会選に立候補したインディーズ候補の演説を様々な角度から採点するというものです。採点対象になった候補はマック赤坂、立花孝志、後藤輝樹、高橋しょうご、武田完兵の5名です。非常に読み応えのある記事ですので、こちらもご期待ください。

この他、神学部の授業内容を紹介した記事や自衛隊関連の読み物、漫画などを掲載しています。

皆様のご来場を心からお待ちしております。

(8/14追記: 新刊の内容に一部誤記がありました。大変申し訳ございませんが、以下の記事を参照してください)
actin.hatenablog.com

選挙ドットコムさんに寄稿しました(テーマ: 町村総会について)

選挙情報サイトの選挙ドットコムさんに以下の記事を寄稿しました。

go2senkyo.com

今回は高知県の大川村で議会を廃止し、町村総会の設置を検討しているというニュースがあった事から、地方自治法下で唯一の町村総会の実施例である宇津木村の事例を紹介し、大川村で町村総会を実施するにあたり、困難な点はどういう点かという事を検討しています。

今回、宇津木村の事例を調べて、余りにも情報が少ないことが分かりました。これは離島な上に生活が困難であるとして、後に無人島になったほど人口が余りにも少ない島であったため、大きな報道機関が取材に行くことがなかっただけではなく、村当局の当時の記録も散逸していました。この情報が余りにも少ないという状況は、町村総会が過去に実施されたとはいえ、前例がないと見なしても良い状況にあることを意味します。つまり、町村総会の設置を検討している大川村は完全に手さぐり状態でやらなくてはいけないという事で、町村総会の導入が非常に困難なものになっている大きな理由の1つとなっています。また、この事は1950年代という比較的新しく、政治的な混乱がなかったような時期であっても、自治体の資料が散逸し、他の情報もほぼないため、歴史的に重要な出来事であったとしても、後世にその情報がほとんど残らない事がありうるという事も示しています。

なお、今回の記事および補足情報の参考文献情報は以下の通りです。

・両村で村民總會 市助氏、敷地擴張を提案, 南海タイムス 1950-11-05, 1.
宇津木村に純粹民主々義, 南海タイムス 1951-04-08, 1.
・米よこせと村民總會 宇津木村長の行動不可解, 南海タイムス 1952-08-31, 2.
宇津木村教委決る, 南海タイムス 1953-06-21, 1.
・各村合併の意志表明 さようなら"マイナス島政", 南海タイムス 1953-11-08, 1.
高知・大川村 「村民総会」設置検討を正式表明, 毎日新聞 2017年6月12日 10時53分(最終更新 6月12日 17時11分).
議会なくし「町村総会」設置検討へ, NHK NEWS WATCH 9 2017-06-12.
・榎澤幸広, 地方自治法下の村民総会の具体的運営と問題点-八丈小島宇津木村の事例から-, 名古屋学院大学論集 社会科学篇, 2011, 47(3), 93.

選挙ドットコムさんに寄稿しました(テーマ: 既存の政治家がインディーズ候補を応援した事例)

選挙情報サイトの選挙ドットコムさんに以下の記事を寄稿しました。

go2senkyo.com

今回はインディーズ候補と呼ばれている高橋尚吾とマック赤坂が、2017年の東京都議会選において、現職議員や首長といったいわゆる既存の政治家の応援を受けていたということを紹介しています。

今回の補足情報です。

羽柴誠三秀吉夕張市長選などで既存の大きな組織の支援を受けていたことに言及していますが、羽柴誠三秀吉豊臣秀吉の生まれ変わりであると主張する前の20代の時に、新自由クラブ青森県連の幹部をしていたことがあります。これらの羽柴誠三秀吉に関しては以下の同人誌で紹介していますので、興味のある方は読んでいただけると幸いです。

actin.hatenablog.com

なお、今回、両氏がこのような支援を受けられたのかという点ですが、この点に関しては邪推程度のものしかできず、記事中で言及できるようなレベルではありませんでした。あくまで邪推ということで、ブログでは記載しますが、考えられる点としては東京都知事選の際に作ることのできた人脈が考えられ、上杉隆が何らかの関係をしているのではないかという点です。

特に高橋尚吾は今回の都議選において、上杉隆のwebテレビに出演しており、この部分での人脈があることは間違いありません。また、マック赤坂の件ですが、上杉隆保坂展人は関係があるため、もし、マック赤坂上杉隆に関係があった場合、この辺りで何らかの紹介を受けた可能性も考えられます。

ただ、繰り返しになりますが、これらはあくまで邪推的なものであって、確証のあることではありませんので、ご了承ください。

なお、今回の参考文献情報ですが、上記の同人誌の他、以下の4ツイートおよびYouTubeの動画となります。

https://twitter.com/shogo_tkhs_volu/status/880008688039149568
https://twitter.com/shogo_tkhs_volu/status/879193071967125504
https://twitter.com/macakasaka/status/879690461828358144
https://twitter.com/macakasaka/status/878822742060969984
https://www.youtube.com/watch?v=UiGXNepIvz4