Experiments of Actin

『インディーズ候補』(泡沫候補)の特徴的な選挙活動を中心に少し変わった選挙、政治関係の話題を取り上げているブログです。

越前地方に行ってきた3(丸岡城編)

風邪ひいていて、半月近くという、相当間が開いてしまいましたが、前々回の越前大野編前回の一乗谷編に続いて、越前編第3回の丸岡城です。

丸岡城というのは、いわゆる現存天守と言われている、昔の天守が今でも残っている城で、このような城は日本には12しかなく、北陸では丸岡城だけ、という結構レアな城だったりします。また、この丸岡城1948年に起きた地震で崩壊してしまったものの、その崩壊した材料をほぼ元通りに組みなおした、というなかなかすごい経緯もあったりします。そして、この崩壊、元通りの経緯があるものの、これを考慮に入れなければ、実は現存天守の中では最古という説がある城だったりします*1

この相当古い現存天守丸岡城ですが、さほどメジャーな城ではありません。おそらく他の城に比べて、激戦があったとか、有名武将が城主をやっていたとか、そういう経緯がないからだと思いますが、江戸時代の城主に本多成重という人がいたりします。この成重の父親は「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」という有名な手紙*2を書いた本多重次で、ここに出てくるお仙というのが成重だったりします。という事で書いた本人が城主やっていたわけではありませんが、城の所に「一筆啓上茶屋」なる休憩所兼お店があったりします。それ以外にも『戦国自衛隊』のロケに使われたらしいですが、この辺りは詳しく分かりません。

この丸岡城ですが、マイナーをさらに増している原因と思われるのが、一乗谷ほどではないにしても、公共交通機関利用で行くにはちょっと面倒くさい立地にある事です。この行き方ですが、福井駅から1時間に2本位の割合で出ている「本丸岡」行きのバスに乗って、40分位で「丸岡城」か「城入口」というバス停で降りる事で城に着きます。ちなみにこのブログ見て言ってみようと思っている人への注意点としては終点の「本丸岡」まで「丸岡城」というバス停が出てきませんが、慌てずそのまま乗っていてください。このバスは循環線のようで、「本丸岡」から福井駅行きに変わって、すぐ発車します。この本丸岡の次のバス停が「丸岡城」のバス停です*3

さて、そして実際行ってみたわけですが、一乗谷編でも述べたように、ちょうど越前地方行った時は大雪に注意という状態で、この丸岡城行った日も例外ではなく大雪の予報でした。そして、前述の方法で向かったわけですが、バスを降りると、予報通り結構雪が降っていました。

バス停から丸岡城まで徒歩で数分の距離ですが、大雪と寒さのせいで、結構な時間に思えます。そんなこんなで丸岡城に到着しましたが、堀もそれ以外の施設もなく、非常にこじんまりとした城です。それもそのはず、明治の時に廃城になって、天守以外の施設が破壊されてしまい、天守も破壊される予定だったのが、町が買い取って現在に至る、という事があったようです。

そして、天守閣の中ですが、大抵の城同様に展望台的な感じになっています。ただ、この天守閣の注意する点としては中の階段が相当垂直に近く、階段に設置してあるロープを使って上り下りする、という点です*4。また、この天守の面白いところとして、瓦が石でできている点です。この石は地元の石らしいですが、石瓦を用いてるのは、当時の技術では普通の瓦だと豪雪寒冷地の丸岡ではすぐ壊れてしまうから、という理由だそうです。

この天守閣はこじんまりとしているものの、良い意味で地味な感じで結構好みですが、石垣もなかなか素敵です。これは越前大野編でも述べましたが、野面積みという石垣の積み方で戦国時代(安土桃山時代初期も含む)におけるメインの石垣の積み方でこの城が古い城である事を物語っています。

なお、天守のみのこじんまりとした城と言いましたが、天守のある丘の下に博物館があります。ここもお城同様こじんまりとした感じですが、狭いながらも色々な物が展示されており、なかなか良い感じでした。ちなみに天守閣の入場券と博物館の入場券は共通となっています。また、前述した城の入口にある「一筆啓上茶屋」ですが、中にあったお蕎麦屋さんがお値段も安く、味もなかなかで良い感じでした。

最後に丸岡城は良かった、と思いながら、寒い中バス待っていたのですが、その時、突然、空が光って、間髪入れずにものすごい音がしました。今、夏じゃなくて冬なのに……と思っていますと、再び光と音が……。個人的に雷がものすごく苦手なので*5、まさに奇襲という感じでした。日本海側では普通に冬は雷のシーズンらしいのですが、今まで太平洋側ばかりに住んでいたので、雷=夏と思っていただけに相当驚きました。幸いにもすぐバスが来て、福井に戻ったら雷が収まってはいましたが、本当に驚きました……。城全て見終わった後で良かったなぁ……。とりあえず、次回、最終回に続きます。

*1:ここで、説がある、とぼかした言い方になってしまうのは、愛知の犬山城が最古ではないか、という説があったりするからです。丸岡城はどうもはっきりしないものの1576年に作られたらしいですが、それに対して1600年位に建てられたと言われている犬山城天守の一部は1540年位に既に建てられていた、という説があったりするからです。

*2:原文は違うらしいですが、ほぼこういう短い文章だったようです

*3:ただ、本当に行く際には自分でちゃんと調査をしてください

*4:しかも3階建てで、このような急な階段が2つあります

*5:小さい時から苦手で病院行っていた時期もあったりしました