Experiments of Actin

『インディーズ候補』(泡沫候補)の特徴的な選挙活動を中心に少し変わった選挙、政治関係の話題を取り上げているブログです。

西野貞吉の選挙公報(2015年中野区議会選)

(この記事は同人誌『補導聯盟通信 2015年夏号』に掲載した文章を再編集したものです)

2015年の東京都の中野区議会選に立候補した西野貞吉2012年の衆議院選と2013年の参議院選に立候補していたインディーズ候補です。これらの選挙では一介の年金生活者であることをアピールし、消費を増やすために給料を銀行振り込みではなく現金で支給せよと主張したり、政見放送では80歳前という年齢で「中二病」という言葉を述べたりして、一部界隈で話題になりました。

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今回の選挙公報を上に示します。これを見てみると、今まであった給与の現金支給という公約はなくなりました。そして、地方選挙らしく、中野区の生活に密着した選挙公約を掲げています。例えば、中野駅前の再開発をする際には年金事務所や法務局などの公共機関を集める事やサンプラザの後継ホールの命名権販売、区役所新庁舎にLEDスクリーンを設置して広告収入を得ることといったものから、母子家庭への助成制度の充実といったもの、区内のバリアフリーの推進、バス環境の整備、そして、当時の中野区には存在しなかった同性パートナー条例の施行といったもので、非常に真っ当なものとなっています。

結果としては、得票数114票(総有効投票数103,311票、無効票2,106票)で59人中59位(定数42)で落選という結果に終わってしまいました。