Experiments of Actin

『インディーズ候補』(泡沫候補)の特徴的な選挙活動を中心に少し変わった選挙、政治関係の話題を取り上げているブログです。

谷山雄二朗の選挙公報(2011年東京都知事選)

(この記事は同人誌『補導聯盟通信 2011年夏号』に掲載した文章を再編集したものです)

今回紹介するのは2011年4月10日に投票が行われた東京都知事に立候補した谷山雄二朗です。

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選挙公報を上に示しましたが、大きな文字でFacebookのアドレスを示しているのが目に引く他、世界をつなぐ都市ということで「東京」と表記せずに「TOKYO」とローマ字表記をしているのが注目されますが、特に政策的にものすごく奇矯なことを主張しているわけではありません。しかし、谷山雄二朗は2011年の東京都知事選の候補者の中ではかなり話題を呼びました。この理由は選挙公報ではなく、下に示したNHK版の政見放送にありました。


30万回再生後NHKに削除された東京都知事候補 谷山雄二朗 政権放送

政見放送を見てみると、原稿なしで話をしている映像が見れますが、何と3分50秒あたりで自分が話す内容を忘れてしまい、その忘れたことを突如宣言するという異様な政見放送になっています。ちなみに政見放送のルールとして、撮影内容に不満があるなどの場合、1回だけ撮り直しができるものの、撮り直した場合、最初に撮影した映像を使用することができず、撮り直した映像を使用しなくてはならないというのがあります。このことからおそらく谷山雄二朗は撮り直しを行い、この撮り直しでミスってしまった可能性が高いことが示唆されます(ちなみにテレビ朝日版の政見放送ではこのようなトラブルはなく、NHKでこのような失敗をしたことを述べ、再挑戦の重要性を主張しています)。

このように政見放送で自分の意図とは別の方向で話題を呼びましたが、選挙結果は何と10,300票も得票し、ドクター中松に次ぐ11人中6位*1という健闘をしています。