Experiments of Actin

『インディーズ候補』(泡沫候補)の特徴的な選挙活動を中心に少し変わった選挙、政治関係の話題を取り上げているブログです。

ドクター中松の選挙公報(2011年東京都知事選)

(この記事は同人誌『補導聯盟通信 2011年夏号』に掲載した文章を再編集したものです)

今回はインディーズ候補趣味者だけではなく、一般的な人々からも有名なドクター中松2011年4月10日に投票が行われた東京都知事選挙公報を紹介します。ドクター中松は各種国政選挙に立候補しているほか、東京都知事選には1991年から2014年まで計6回も立候補しており、経験の豊富なベテラン候補です(ちなみにこの2011年の東京都知事選の全立候補者の中で、最も過去の都知事選に出馬した経験のある候補は1975年に立候補した石原慎太郎だったりします)。ドクター中松は2009年に幸福実現党の特別代表に突然なり、衆院選参院選幸福実現党比例区で立候補したりするなど幸福実現党の元で政治活動をしていましたが、2011年2月に特別代表を退任し、この2011年4月の東京都知事選は無所属で立候補しています(ただし、幸福実現党から3月に選挙関係費の名目で東京都知事選の供託金に相当する金額の300万円をもらっていた記録があります。この件に関しては同人誌『補導聯盟通信 2014年夏号』を参照してください)。 

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選挙公報を上に示しましたが、この2011年の東京都知事選の時も宇宙エネルギエンジン、水で動く自動車HODなど、素敵な言葉が躍っています。また、東日本大震災直後の2011年の統一地方選では様々な地域で地震津波対策が焦点になりましたが、地震津波建築「アンツ」なる謎の技術を導入することや世界から尊敬されているので海外からの支援を最大にできるなど、実にドクター中松らしい対策が提示されています。そして、毎度おなじみミサイルUターンやイグノーベル賞受賞後に経歴に書くようになったIgノーベル賞政見放送の経歴でもIgノーベル賞受賞と言っています。なお、読みは本来の読みである「イグ」ではなく「アイジー」なのも素敵です)についても書いてあり、ドクター中松節は冴えまくっています。そして、この時の選挙では83歳と高齢で健康不安もささやかれてはいましたが、それに対しても「50トンの筋トレ。気力も体力も30代!?」とキロとトンの単位を間違えているのではないかと思わせるような事が書いてあり、年をとってもドクター中松の勢いはとどまる所を知りません(なお、この50トンの筋トレに関しては様々な種類の筋トレを複数回行い、これらの筋トレの合計負荷値が50トンになるとのことだそうです)。

 さて、肝心の選挙の結果ですが48,762票も獲得し、11人中5位でいわゆる有力候補*1以外では1位という結果に終わり、この時の選挙でもドクター中松はその存在感を見せつけています(なお、4位の小池晃は623,913票)*2