Experiments of Actin

『インディーズ候補』(泡沫候補)の特徴的な選挙活動を中心に少し変わった選挙、政治関係の話題を取り上げているブログです。

山口節生、さいたま市議選に立候補!

(4月11日追記: 立候補届出翌日に実刑が確定し、それが発覚したため、立候補却下という事態になったようです!詳細はこの記事を参照して下さい)

警察の調書を破った事で2014年1月に実刑判決を受け、高裁に上告したものの9月に棄却されて、最高裁に上告し、その後、一体どうなったのか、謎の山口節生ですが、何と、4月12日に投票が行われるさいたま市議選 南区選挙区に立候補したとの情報がありました!ちなみに今年の3月には同じく4月12日に投票が行われる埼玉県議選に立候補するのではないかという、それらしい情報があった*1だけに奇襲的な感を受けます(とはいえ、前回も東京都知事選に立候補すると言って、深谷市長選に立候補したりしていますが)。

上の画像はさいたま市選挙管理委員会のサイトにあったpdfファイル*2ですが、そこにはしっかりと不動産鑑定士 山口節生の名前が記されています。被選挙権を含めた公民権実刑を受けている期間中は停止状態になるため、今回、立候補できたという事は山口節生最高裁の上告はまだ審議中で刑が確定していない事を強く示唆しています*3

今回の実刑確定がかかった裁判審議中の山口節生の選挙戦ですが、個人的に気になる点としてはやはり選挙期間中に実刑が確定してしまい、公民権が停止された場合です。2014年1月の地裁での実刑判決は深谷市長選の最中であった事を考えると、選挙期間中だからと言って、最高裁がこの事に関して考慮する可能性は0と考えて良いでしょう。おそらく、山口節生が選挙期間中に実刑が確定した場合、インディーズ候補界では色々と伝説になるとは思いますが、この場合、立候補が無効となり、得票数が0扱いとなるのかは気になる所です。

なお、選挙期間中に立候補が無効になった事例としては、1963年の東京都知事選であの選挙ゴロで有名な肥後亨が死亡した人の戸籍を使って、第三者を擁立させたものの、投票日前にばれて、その候補は立候補無効となり、得票0となった事件があります。

このようにまさかの奇襲的立候補をした山口節生ですが、いかなる選挙戦を行うのか、そして、どのような結果に終わるのか、非常に興味深い所です。

*1:http://digital.asahi.com/article_search/list.html?keyword=%E5%B1%B1%E5%8F%A3%E7%AF%80%E7%94%9F

*2:http://www.saitama-senkyo.com/vote/2015/0412/candidate_08.pdf

*3:無罪判決を受けた可能性もないわけではありませんが、最高裁の上告は憲法解釈や高裁が判例と異なる判決を出したといった場合でないと、原則棄却されるそうで、その可能性は極めて薄いと言えます立候補届出時は審議中でしたが、4/4に控訴が棄却され、実刑が確定しました。