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Experiments of Actin

『インディーズ候補』(泡沫候補)の特徴的な選挙活動を中心に少し変わった選挙、政治関係の話題を取り上げているブログです。

石田和男の選挙公報(2014年衆議院選 千葉5区)

今回は2014年12月14日に投開票が行われた衆議院選の千葉県第5区から立候補した石田和男を紹介します。

この石田和男ですが、実は今回の衆議院選以前にも1999年の東京都知事選への立候補経験があります。この1999年東京都知事選は19名が立候補するという大激戦で、あの津田宣明が出たり、羽柴誠三秀吉の初めてのメジャー選挙立候補であったり、とインディーズ候補の歴史的にも重要な選挙であったりします。この時の選挙では2,031票(得票率0.037%)獲得し、19人中13位と予想以上に健闘しています。

実に15年ぶりの選挙戦と思われる*1、石田和男ですが、それでは今回の衆議院選の選挙公報を下に示します。

まず、政治はアイデアが命と宣言しており、立候補に至るまでの経緯と45年間棟梁をやっていたという経歴を述べています。このアイデアという名の政策ですが、7つの政策を述べています。まず、1つ目は増税策に反対という至極真っ当な物ですが、最後に突然、日蓮上人のお言葉」という文字が出て来て、日蓮系の宗教観を有している事が強く示唆されます。次も議員定数削減という普通の政策を提唱し、その内容も普通ですが、次の「エネルギー問題解決」に関してはそのタイトルとは裏腹にすごい内容になっています。

この「3.エネルギー問題解決に精一杯の努力傾注します」という項目の詳細を見てみましょう。「石田候補による原案発明(特許申請済み)の自走式発電列車及び自動車の開発実現を推進。国際的なエネルギー開発の決め手になるはず」と書いてあり、ドクター中松のように自らの発明を用いよ、と提唱しています。このような発明を石田和男が行っているのか、特許実用新案検索を行ってみた所、トンネルの作り方過疎地の郵便システム、といった特許・実用新案を6件出願していましたが、このような自走式発電列車なる特許は公開されていませんでした(出願したもののまだ公開前という可能性もあります)。なお、これらの特許ですが、「各駅に急行列車の停車が出来る鉄道」という急行列車を各駅に停めるためのシステムという急行列車の利便さを消すような、良く分からない特許出願を行っていたりします。

そして、この自らの発明を用いれば、「ガソリン不使用の自動車時代が招来。地球温暖化の防止の決定打」になると述べています。なお、この発明ですが、どのような発電原理なのかという疑問点がものすごく残り、ドクター中松の謎の発明ばりの怪しい雰囲気がすごくします。

そして、この謎の発明の次は漢字の素晴らしさを世界に反映させるという事を挙げており、その内容は『「真理と真実」の漢字2言句の新解釈普及促進』という謎の主張をしています。さらに次の項目では「カントの重大な錯誤を発見する」という良く分からない項目で、その内容は「石田イズム」なるもので理論武装し、この思想を内外に普及する事を目指すというさらに謎すぎる項目となっています。なお、個人的にカントというとカントの思想をしばしば政策に用いている山口節生が思い出され、この二人の議論が見てみたいと思ったりしました。

そして、この次の項目は今までのマシンガン的に出てきた謎の項目とは異なり「国内においては渋滞山積の懸案解決に努力する」と比較的穏健な項目であり、この内容も年金問題と国民集会を随時開催する、という前の3項目に比べれば、比較的まともな内容です。

最後は『「石田イズム」普及促進策。内政外交に活用する。それにより地球規模=人類的に知的育成を図る。…日本漢字研究で世界文化遺産登録目指していく…』と述べており、「石田イズム」と漢字に強い思い入れがある事を伺わせて、これらの7つの政策の紹介が終わります。

さて、このような政策を訴えていた石田和男ですが、その結果は以下のようになり*2、ビリではあったものの、比較的健闘した感があります。今年77歳と高齢ではあるものの、石田和男の今後の活動に期待したい所です。

薗浦 健太郎 (自民所属、公明推薦) 105,941(53.80%)
村越 祐民(民主)  57,500(29.20%)
浅野 史子(共産)  28,055(14.25%)
石田 和男   5,411(2.75%)

*1:もし、1999年都知事選以降の立候補歴を知っておられる方がおりましたら、コメントいただけると幸いです

*2:https://www.pref.chiba.lg.jp/senkan/kakokekka/h26-1214.html