読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Experiments of Actin

『インディーズ候補』(泡沫候補)の特徴的な選挙活動を中心に少し変わった選挙、政治関係の話題を取り上げているブログです。

宮田勝三の選挙公報(2015年小牧市長選)

今回は2015年2月1日に投開票が行われた愛知県の小牧市長選に立候補した宮田勝三を紹介します。

宮田勝三は以前、2011年10月の小牧市議会選に立候補しており、この時の選挙公報を当ブログで紹介しましたが、この小牧市議会選では不可解で非常にインパクトのある選挙公報を提出しています。そして、この宮田勝三の特筆すべき点として、以前紹介した記事でも述べましたが、1999年、2003年、2007年、2011年の小牧市議会選、1999年、2003年、2011年の小牧市長選、1999年、2011年の愛知県議会選小牧市選挙区に立候補している事が確認されており(後述しますが、宮田勝三の選挙初挑戦は1991年の小牧市議選のようで、1999年より前の小牧市の選挙に立候補しているようです)、小牧市限定ながら、歴戦のベテランインディーズ候補である事です。

さて、それでは、今回の宮田勝三の選挙公報を下に示します。

今回も前回と同様に手書きの味のある選挙公報である事が一目で分かります。内容を見てみると真っ先に市民病院の建て直しの十年延期を訴えていますが、その理由として「温暖化防止の為」という何とも言えない理由が提示されています(延期した事で余った予算で市民に2万円の振興券を配布するという政策も訴えています)。ただ、この後の政策を見てみると、市長給与を年間600万円にするという事や都市計画道路の着工、歩車道の分離、河川へプラスチックやビニール袋が捨てられないようにし、海洋汚染を防止するために監視カメラを設置する、という比較的まともな事を訴えています。

これは前回の小牧市議選の選挙公報では首相を目指している事や大学教授になるために英和辞典を暗記している事、その他の不可解な文章などの奇矯な文章のみで占められていたのとは対照的で、せいぜい今回の選挙公報は「地球寿命延長」程度しか不思議な文章が無く(また、この言葉も環境問題の観点から出たので、そこまで奇矯ではないです)、分かりやすい政策を列挙している事が特筆されます。

また、今回はポスターを撮影する事が出来たので、ポスターを下に示します。

内容としては選挙公報の一部を抜粋し、印刷と掲示責任者、後援会の情報を記載したもので、内容的に特に目新しい物はありませんが、このポスターが一般的な選挙ポスターと異なる点として、ポスター用ではなく普通のコピー用紙と思われる紙を使用し、四辺に(おそらく)普通のセロテープを使って、掲示板に貼り付けています。この上に示したポスター画像は小牧市役所の裏の掲示場にあったものですが、四辺の内、三辺が剥がれており、さらには普通の紙である事から端の方が破れていたり、紙にかなりダメージがある状態になっています*1

また、他のポスター掲示場を見てみると、このポスターに強調したい部分を赤ペンで示しているバージョンのポスターを発見しました。この別バージョンのポスターを下に示しますが、自分の顔写真の中の部分にも赤ペンを入れており、何故、顔写真を囲う形でなく、顔の中に赤ペンを入れてしまったのか、色々と謎な感じになっています。

さらに、今回は宮田勝三の動画がインターネット上に公開されていましたので、こちらも紹介します。e-みらせんという日本青年会議所が様々な候補者の動画を配信しているサイトがあるのですが、ここでは宮田勝三の自己紹介と特に伝えたい事という1人で話す形式の動画と小牧商工会議所が主催した公開討論会の動画が公開されていました。

上に示した1人で話す形式の自己紹介動画では選挙公報で筆頭で書いていた市立病院建て替え延期に関する事を訴えており、比較的、普通の政策を訴え、突飛な事は述べていませんでしたが、一方、下に示した立候補予定者の公開討論会ではなかなか、素敵な発言を行っていました。

この公開討論会ですが、自己紹介で宮田勝三はまず、48歳の時に市議選に初挑戦した事を述べました。48歳という事は1991年の小牧市議選であり、この記事の冒頭で説明していた立候補歴より昔から選挙に立候補していた事が判明します。この時の市議選ですが、506票得たという事以外にも800票位の悪口の票が入っていたという謎の発言や同期が対立候補として立候補していた思い出等を述べだしました。

そして、市議選の話からいきなり税理士試験の話に移り、この中で若い時に受けた法人税法の試験が高評価を受け、試験官から東大の教授に推挙されたという謎の発言が飛び出しました。これは2011年の小牧市議選の時の選挙公報に記載されていた「42才で税法で東大の教授にもと言われた」という話の事を指していると思われ、(本人の中では)税理士の試験回答が評価されて、東大の教授になれそうであったという事が今回の討論会から判明しました。

さらに、この税理士試験の後は司法試験に挑戦している話をしますが、ここでは司法試験合格のために英会話の勉強しているだけではなく、スペイン語、フランス語、中国語、韓国語、ロシア語の勉強をしているという、どう考えても司法試験の勉強とは関係のない、多国語の勉強の話が飛び出します。そして、この司法試験の話の最中に自己紹介タイムが時間切れとなるという、余りにも衝撃的すぎる自己紹介を行い、聴衆に強烈なインパクトを与えました。

この後、様々な政策の質問に対して、それなりに真っ当な回答をしていましたが、若者の集まる場所に関して、そういう質問が来る事を想定しておらず、支離滅裂な事を言ってしまったり、ピーチライナー(廃止された新交通システム)の跡地の答弁で途中混乱してしまったりするなどして、会場が笑いに包まれる場面も見られました。しかしながら、比較的、各政策に対する質問では自己紹介のような突飛な発言はほとんどなく、会場が笑いに包まれながらも、かなりまともな受け答えをしていた事は注目されます。

このような選挙活動を行った宮田勝三ですが、結果は下表の様になり*2、現職と有力新人と言う二大候補の中に埋没する結果に終わってしまいました。しかしながら、今年の小牧市では4月に愛知県議選、10月に小牧市議会選があり、2011年の様にこれらの選挙にも挑戦するのか、目が離せない所です。

山下史守朗(現職) 31,537(65.48%)
  上禰幹也(新人) 14,977(31.10%)
  宮田勝三(新人)  1,646(3.42%)

*1:ただし、いくつかポスター掲示場を見てみましたが、剥がれておらず、しっかりと貼られていたポスターの方が多かった事は付記しておきます

*2:http://www.city.komaki.aichi.jp/senkyo/kekka/012797.html