Experiments of Actin

『インディーズ候補』(泡沫候補)の特徴的な選挙活動を中心に少し変わった選挙、政治関係の話題を取り上げているブログです。

ドクター・中松、東京都知事選に立候補表明

ドクター・中松。1991年の東京都知事選で初立候補し、以降、東京都知事選以外にも、衆議院選や参議院選に合計12回も立候補し、選挙以外でも奇抜な発明品を多数発表し、話題になるなど、一般人への知名度も抜群に高い、説明不要の大物インディーズ候補です。

今年で84歳と高齢になってしまったドクター・中松ですが、その高齢をものともせず、今回の衆議院選か東京都知事選のどちらかに立候補するのではないか、と個人的に大いに注目していました。そして、ついに11月19日にドクター・中松が記者会見し、東京都知事選への立候補を表明したのです。

中松氏 今度は本名で都知事選, 日刊スポーツ, 2012年11月20日9時38分 紙面から

前回の2011年の都知事選の時と同様に無所属での立候補ですが、無所属の場合、政見放送が出来ない衆議院選ではなく、政見放送が出来る東京都知事選の方がそういう意味では面白いかな、と個人的に思っていただけに東京都知事選の方を選んだのは良かったと思います。

そして、今回の記者会見では日本維新の会」の商標登録をしていた事に絡み、自分は先願者なので、橋下が挨拶に来るべき、と素敵な発言をし、自分こそ本物の第三極である、と宣言するなど、これからの東京都知事選の選挙活動を大いに期待させるような、相変わらずの快調ぶりを見せてくれました。

また、今回、注目すべき所としては、ドクター・中松名義ではなく、本名の「中松義郎」で立候補すると宣言している所です。前述のように、今まで、衆議院選や参議院選東京都知事選に1991年から計12回立候補していますが、本名名義での立候補は1991-95年の初期の段階だけで、それ以降はドクター・中松名義で立候補していただけに、今回の変更は一体、何があったのか、と思いました。これに関して、気になっていたのは私だけではなく、産経新聞ではこの理由が掲載されていました。

「私こそが本物の第三極」中松義郎氏の一問一答, 産経新聞, 2012.11.19 23:24

この記事において、本名にした理由を「『カタカナ名のおふざけの人が多い』との声を聞いた。心外なので、今回は本名にした」と答えており、何となくマック赤坂を意識しているようにも聞こえる発言です。ちなみに産経新聞ではドクター・中松にかなり注目しているようで、この一問一答形式の記事以外にも、『ドクター・中松氏が6度目の挑戦 「東京に発明力を」』というタイトルの記事があったりします。この記事ではフロッピーディスクなどを発明」と事実とは異なる事が記されているのが、かなり気になる所です*1

さて、どんどん東京都知事選の顔ぶれがそろってきましたが、どのようになるのか本当に楽しみな所です。この辺りで、まだ紹介していない他のインディーズ候補も含めて、そろそろまとめ的な物を作った方が良いでしょうか?

*1:ドクター・中松が主張しているだけで、実際にフロッピーディスクを開発したのはIBMです。ただ、IBMが保険的な意味で少しでも抵触しそうな特許を抑えにかかり、ドクター・中松の特許が入っていたのは事実です