Experiments of Actin

『インディーズ候補』(泡沫候補)の特徴的な選挙活動を中心に少し変わった選挙、政治関係の話題を取り上げているブログです。

同人誌通販いたします

(注:この記事は通販受付中は一番上に来ます)

2017年12月の夏コミで頒布いたしました『補導聯盟通信 2017年冬号』の通販をいたします。価格は大変申し訳ないのですが、梱包コストの関係上、コミケの時とは異なり、『補導聯盟通信 2017年冬号』は1冊600円(送料別)となります(2冊以上購入の場合、2冊目以降は100円引きになります)。『補導聯盟通信 2017年冬号』の内容については下記リンク先を参照してください。

actin.hatenablog.com

今回の新刊は大きな記事が2つあります。

1つは私が執筆した「繰延投票と選挙の延長戦 国政選挙における3つの事例について」です。これは公職選挙法第57条に規定されている、天災などが発生した際に投票日を延期あるいは追加で後日に設定することができるという繰延投票とその実例を紹介しています。具体的には最近起きた事例の他、公職選挙法下の国政選挙で起きた2例(1965年参議院選、1974年参議院選)と公職選挙法の前身の参議院議員選挙法で起きた1947年参議院選の事例を詳しく紹介しています。

もう1つは不明庵拙斎さんが執筆した「なぜトルコの軍政は「短命」なのか 一九六〇年クーデター後と 一九八〇年クーデター後の軍政」は1960年と1980年にトルコで発生したクーデターの背景について概説した上で、その後に敷かれた軍政が、なぜ比較的短期間かつ穏便に終結したのかについて考察を加えた記事となっています。<

この他、自衛隊関連の読み物、漫画などを掲載しています。

新刊以外の既刊も通販をしております。内容詳細は下記の本のリンク先を参照してください。(いずれも価格は送料別、2冊以上購入の場合は2冊目以降は100円引き。)

『補導聯盟通信 2017年夏号』(600円)
『補導聯盟通信 2016年冬号』(600円)(完売)
『補導聯盟通信 2016年夏号』(600円)
『伝説の桑絹村長選 村長選に202人も立候補者が出た村』(500円)『補導聯盟通信 2011年冬号』掲載の同名記事の再販版)
『補導聯盟通信 2015年冬号』(600円)
『補導聯盟通信 2015年夏号』(600円)(完売)
『補導聯盟通信 2014年冬号』(600円)(完売)
『補導聯盟通信 2014年夏号』(600円)(完売)
『補導聯盟通信 2013年夏号』(600円)
『補導聯盟通信 2012年夏号』(600円)

購入をご希望の方はkokuminhodo@gmail.com(スパム対策の為、@は全角になっていますので、半角に修正をお願いします)に希望する本と冊数の連絡をお願いします。折り返し、振込先等の各種手続きのご案内をいたします。なお、「2016年冬号」「2015年夏号」「2014年冬号」「2014年夏号」は完売しました(2015年夏号はActinの執筆した記事の内容をブログに掲載しています)。希望者がある程度いる場合は増刷をしますので、よろしくお願いいたします。

同人誌に興味があるが、コミケやイベントに行く機会が無かった方など、ご検討いただけると幸いです。

小笠原ひろきの選挙公報(2015年和光市議会選)

(この記事は同人誌『補導聯盟通信 2015年夏号』に掲載した文章を再編集したものです)

現在ではインターネットを用いた選挙運動は当たり前のように展開されています。しかし、インターネットを用いた選挙活動が解禁されたのは、2013年とインターネットの世間への普及を考えると比較的最近です。2015年の統一地方選はインターネットの選挙活動が解禁された初の統一地方選となりました。この統一地方選ではインターネットを用いた選挙活動は解禁されて約2年でしたが、当時は様々な方法が模索されてはいたものの、ネット活動をしていない候補者も多く、インターネット上に様々な候補の情報を掲載しているようなサイトもさほど普及しているとはいえず、そういう政治的なインフラが整備されているわけではありませんでした。また、ネットを活用した一般的な政治活動もそこまで普及しているわけではなく、現在と比べると、明らかにインターネットの使用は低調ではありました。

今回紹介する2015年4月24日に行われた埼玉県の和光市議会選に立候補した小笠原ひろきは、このようなインターネットの政治活動について訴えた候補です。

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上に示した選挙公報には大きく「選ぶ.jp」というアドレスらしき文字が目立ちます。この「選ぶ.jp」とは各候補者から政策等の自身が訴えたいコンテンツを寄稿してもらうサイトのようで、自らが当選するよりも選挙で様々な情報を広く訴えられることを利用し、各候補者に自らが開発したネット選挙のツールを宣伝することを主眼に置いている異色の候補です。

この「選ぶ.jp」に関しては「白黒の選挙公報より楽しい」とし、「しぼって選ぶの」というツールらしきものを作っていることを宣伝しています。また、「ご寄稿下さる候補者の方が少ない場合は選挙公報の方が楽しい可能性があります」と正直に書いてある点は大いに好感が持てます。なお、実際の寄稿者はかなり少なかったようで、残念ながら「しぼって選ぶの」は作ったもののうまく機能することはできなかったようです。

また、自身の政策としては「液体民主主義」なるものを訴えており、ネットでの投票、議案や他の議員の意見をまとめてネットに公開などの中立の立場での支援などを訴えており、「選ぶ.jp」がそのインフラとなることが記されています。この「液体民主主義」に関しては「選ぶ.jp」に詳細が記されており*1自分が当選しても、市議会に提出された議案の賛否の判断を自分でせず、自治体住民のネット投票の結果によって賛否を決めることを記しています。なお、このようなネットを利用した直接民主主義は現在、様々なところで話題となっている政治団体「支持政党なし」が訴えています。また、「液体民主主義」では政治に関するデータベースを作るため、各自治体が公開するデータを扱いやすい形の統一形式のデータにすることなども訴えています。

このようにネット時代に対応するための選挙インフラの整備という、かなり興味深い訴えをしていましたが、得票数137票(総有効投票数23,543票、無効票460票)で20人中20位(定数18)で落選と言う結果に終わってしまいました。個人的には今後もこのような興味深い活動を行うのか、少し注目してみたい候補でありましたが、「選ぶ.jp」は2015年の統一地方選以降、更新が停止しており、残念なところではあります*2

*1:http://xn--29jz400a.jp/wako/info/

*2:ただ、どこかのサイトに雇われて、活躍している可能性も否定できませんが

選挙ドットコムさんに寄稿しました(テーマ: 通称での立候補について)

選挙情報サイトの選挙ドットコムさんに以下の記事を寄稿しました。

go2senkyo.com

今回は2018年2月4日に投票が行われた茨城県の境町長選に立候補した高嶋勇喜の読みが「たかしま てつわんあとむ」であり、本名ではない通称名であったことが疑われたため*1、戸籍上記載されている本名ではない通称での立候補についてと羽柴誠三秀吉、背番号候補事件について紹介しています。

また、この高嶋勇喜がタカシマ努名義で2015年の結城市議会選に立候補した時の選挙公報を当ブログで紹介しています。

actin.hatenablog.com

なお、今回の記事および補足説明の参考文献情報は以下の通りです。
名前の読み方「てつわんあとむ」で立候補して話題に…意外と難しくない変更方法, 弁護士ドットコムニュース, 2018年02月01日 10時14分.
第183回国会(常会)質問主意書 質問第一一三号 公職の選挙における通称の認定に関する質問主意書.
笹倉明,にっぽん実業家列伝2 社長の出陣 秀吉の路,アイシーメディックス, 2001.
・また出た"背番号候補" 都選管で八人を受理 通称問題 自治省通達のやさき, 読売新聞 1963-11-06 朝刊, 15.
・三氏は立候補無効 "肥後氏の勝手な届け出"で声明, 読売新聞 1963-11-13 東京朝刊, 13.
・肥後亨氏を告発 東京合同法律事務所の71弁護士, 読売新聞 1963-11-15 夕刊, 11.
・肥後事務所手入れ 同派候補にからむ公選法違反容疑 "背番号"も徹底追及へ, 読売新聞 1963-11-19 朝刊, 15.
・ホウマツ候補と関係者起訴 肥後亨ら七人, 朝日新聞 1963-12-29 朝刊, 15.
・ホウマツ候補の台所 広告のリベートで供託金まかなう,朝日新聞 1963-12-29 夕刊, 7.

*1:実際は名前の読みを変える届出をしたため、「てつわんあとむ」が本名でした